こんにちは。
看護師になりたての頃は全く転職なんて考えていなかったのに、今では転職経験があるまなみです。
転職ってしたことがないと、漠然と怖いイメージがありますよね。
あと、面倒というか億劫というか。。
私も初めて転職をした際は、どうやって転職活動を進めていけば良いのか分からず不安だらけでした。
そもそも最初から「よし、転職するぞ」と決めていた訳ではなくて、
- 夜勤がこの先もずっと続くのはつらいな、、、
- 職場の人間関係がギスギスしていて雰囲気悪いな、、、
- その割に給料がそこまで高いわけでもないしな、、、
- 今の病院にずっといてこの先もやっていけるだけけのスキルは身に着くのかな、、、
といった漠然とした不安から情報収集をしているうちに、転職という選択肢に至りました。
今の職場に不安や不満があっても、「今すぐ転職しよう」とはなかなか思い切れないですよね。
そんな人にぜひおすすめしたいのが、
です。
え、そんなのいいの?と思うかもしれませんが全く問題ありません。
というよりむしろ、それが転職サイトの正しい使い方です。
本記事ではその理由について解説していきます。
転職する気がなくても転職サイトに登録しないと損をする5つの理由
実際に私も転職をすると決める前から、転職サイトに登録をしていました。
転職サイトに登録すれば、多くの求人情報に触れることができ、キャリアコンサルタントに無料で相談することもできます。
一人で何も行動せずに、ずっともやもやと不安を抱えていた時の自分と比べて、間違いなくいい方向に進むことができたと私は強く感じているので、登録した場合としない場合でどんな差が生まれるかを具体的に解説していきます。
いざ転職したいと思っても手遅れになる可能性がある
一般的に、転職活動は思っているよりも時間がかかるものです。転職したいと思ってから実際に新しい仕事に就くまでには、通常3~6か月程度の時間がかかります。
転職と一口に言っても、求人を探す時間、応募する時間、面接を受ける時間、そして最終的に内定をもらって入社するまでの時間を含んでいます。なので、もし突然転職をしたいと思ったととしても、それがすぐに実現できるわけではありません。
また、仕事が忙しくなったり人間関係のストレスなどで体力的・精神的に追いつめられると、転職活動は元より、転職サイトに登録する余裕もなくなってしまいます。
そうなる前にあらかじめ情報収集をしておけば、いい意味での「逃げ道」ができるので、余裕をもって今の職場の仕事にも取り組めるようになるでしょう。
非公開求人などの優良求人を見逃してしまう
転職サイトには、一般的に公開されていない、あるいは限られた人しか見ることのできない非公開求人が多く掲載されています。
これらは、病院やクリニックが特定のスキルや経験を持つ人材を探しており、広く公開すると応募が殺到してパンクしてしまうため、一般公開しないで限定的に募集しているもので、好条件の求人が多い傾向にあります。
非公開求人は、転職エージェントに登録し、担当者から紹介してもらうことではじめて応募できるようになります。
転職サイトに登録していないと、これらの求人情報を知ることができず、せっかくの良いチャンスを逃してしまうかもしれません。
自分の市場価値を客観視できない
転職サイトを利用することで、自分が持つスキルや経験が市場でどの程度の価値があるのか、どのような求人が自分にマッチしているのかを知ることができます。
また、自分がどの程度の給与を期待できるかも把握することができます。
そのため、今すぐに転職をしない場合でも、自分のスキルや経験が不足している部分を把握することで、今の職場におけるスキルアップやキャリアアップの目標を立てるのに役立ちます。
転職エージェントの無料相談が利用できない
転職サイトに登録すると、転職エージェントの提供する無料のキャリア相談を受けることができます。これは、自分のキャリアについての悩みや疑問を専門家に直接相談できる大きなチャンスです。
転職エージェントは、豊富な転職ノウハウと経験を持っており、あなたのキャリアプランの実現をサポートしてくれます。
転職する気がなくても、転職エージェントに相談することで、キャリアに関する新たな視点を得ることができますよ。
スキルアップやキャリアアップのチャンスをつかむことができる
多くの転職サイトでは、スキルアップやキャリアアップに役立つセミナーやイベントが開催されています。転職を考えていなくても、これらに参加することで新たな知識を得たり、視野を広げることが可能です。
スキルアップやキャリアアップは、転職だけでなく、現在の仕事にも生かせる情報がたくさんあります。
セミナーでは現役の看護師や、業界に詳しい転職のプロの話が無料で聞くことがでい、最近ではオンラインで開催しているものがあるため、積極的に活用することをお勧めします。
■実際に開催されている無料セミナーやイベントの事例
- 【看護師向け無料セミナー】美容看護師のリアルと魅力 ~美容業界のこれからと転職活動のコツ~
- \看護師向け無料セミナー/転職のその後がわかる!美容クリニックの研修のリアル
- 看護師向け無料セミナー:病院、訪問看護、施設、クリニック、企業の働く魅力&求人状況を比較解説
転職する気がなくても転職サイトに登録しても本当に問題ないの?
結論から言うと全く問題ありません。
この記事の冒頭でもお伝えしたように、むしろその方が正しい使い方ともいえます。
その理由は、なぜなら利用者の中には「すぐに転職をするべきか知りたい」「キャリ相談に乗ってほしい」といった悩みを抱えている方もいるためです。
転職サイトの担当者はこのことをよくわかっているため、今すぐ転職したいという状態でなくても、嫌な顔をされることはないでしょう。
ただし、担当者に相談に乗ってもらう際は「いますぐ転職をする気はなくて情報収集をしている」ということをはっきり伝えましょう。
そうすれば、担当者もあなたのペースに合わせて、親身に相談に乗ってくれるはずです。
転職サイトに登録したらクリニックにバレないの?
ほとんどの転職サイトは匿名性を重視しており、個人のプライバシー保護に努めています。
基本的に職務経歴や希望条件を匿名で登録し、具体的な名前や連絡先は転職エージェントとの個別のやり取りでのみ共有されます。
これにより、現在の職場に在籍していることを明かさずに、転職活動を進めることが可能です。
ただし、一部の転職サイトやエージェントの中には、勤務先に連絡を取ることで確認を行う場合もあります。
このため、登録時やエージェントとの面談時には、現在の勤務状況についての取り扱いに関して明確に伝え、現在の職場に知られたくない旨を強調することが重要です。
また、自身が転職活動中であることを同僚や先輩にうっかり話してしまい噂になったり、勤務中に転職関連の電話やメールをしていたことでバレてしまうといったケースはあります。
同僚や先輩、スタッフに転職のことは話さないようにし、普段と同様に看護業務を行うようにしましょう。
なぜ転職サイトは無料で使えるの?怪しくないの?
転職サイトは求人の紹介だけでなく、選考の対策まで手厚いサポートを受けられますが、これらのサービスはすべて無料で受けることができます。
それって後から高額な請求をされたり、強引に転職を進められるんじゃないの。。?と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはないので安心して下さい。
な無料でぜここまで手厚いサポートが受けられるかというと、求人側(病院やクリニック等)からお金をもらうビジネスモデルだからです。
転職サイトの運営会社は転職希望者と求人側の仲介役として動き、内定が決まると求職者の年収の約20%を仲介手数料として求人側からお金を受け取る仕組みになっています。(参考:公益社団法人全日本病院協会調査)
転職サイトに登録したら強引に転職を勧められない?
転職サイトに登録すると、時には強引な転職の勧誘に遭遇することがあります。
これは、転職エージェントの中には成果報酬型の報酬構造を持っており、転職を成功させることで収入を得る仕組みのためです。そのため、一部のエージェントは積極的、時には強引なアプローチを行うことがあります。
しかし、すべての転職サイトやエージェントがこのような方法を取るわけではありません。多くの転職サイトはユーザーの希望や条件に合わせて懇切丁寧なサポートを提供しています。利用者の中には、エージェントのアドバイスやサポートが転職活動において非常に役立ったと感じる方も多いです。
転職サイトを利用する際は、エージェントとの初回面談で自分の希望や条件を明確に伝えることが重要です。また、エージェントからの提案が自分のキャリアプランや希望に合わない場合は、遠慮せずに担当者を変更してもらうように伝えましょう。
現在の担当者に直接伝えづらい場合は、登録した転職サイトの代表番号に電話をするか、お問い合わせ窓口から連絡をすることですぐに対応してくれます。
転職サイトを利用すると自ら応募した人に比べて不利にならない?
転職サイトは、転職希望者を病院やクリニックに紹介し、その結果として求職者が内定を得ると、病院側から紹介料を得ることで収益を上げるシステムを採用しています。
そのため、求職者が自己応募する場合と比較して、病院側は転職サイト経由で採用する際に追加のコストが発生します。
しかし、転職サイトを利用して求職を行うと、内定獲得の可能性が下がるというわけではありません。実際には、転職サイトを通じて求職を行う方が、多くの場合有利になります。
その理由は、病院の採用担当者が「採用した人が長期間勤務してくれるか」という点を最も重視しているからです。採用した人がすぐに退職してしまうと、転職サイトへの紹介料よりもずっと大きなコストが発生します(採用担当者の人件費、研修や引き継ぎのコスト、退職手続きのコスト等)。
そのため、自己応募した人よりも、転職サイトを通じてキャリアコンサルタントの面談を経て紹介された人の方が、「信頼できる人材」という印象を採用担当者に与えます(早期退職のリスクや、求めるスキルに合致しないリスクが少ないとされています)。
さらに、一般的には、転職サイトを通じて採用された人が早期退職をした場合、病院が支払った紹介料は返却される契約が結ばれています。
これにより、病院側は転職サイトを通じての採用に対しても安心して取り組むことができます。
転職サイトに登録する流れ
ここまで読んでちょっと登録してみようかなと思った方向けに、具体的に登録するまでの流れを解説します。
【ステップ1】サイトへの登録
転職サイトへの登録は無料で可能です。基本的な情報(氏名や住所など)を提供し、担当者からの連絡を待ちます。
その後、面談の日程を調整し、対面またはオンライン・電話で面談を実施します。
【ステップ2】担当スタッフに自分の希望や条件を伝える
面談を通じて、あなたに適した求人を担当者が紹介します。そのため、
- 年収やボーナスの希望
- 夜勤の有無や休みたい曜日
- 勤務地の希望
- 転職先の種類(例:「クリニックが良い」)
などの希望条件をしっかりと伝えてください。
これらの希望を初期の段階で伝えておくことで、紹介される求人がよりあなたの希望に合致したものになるでしょう。
なお、現段階では転職を考えておらず、単なる情報収集目的だったり、仕事の悩みを相談してもらう目的で登録した場合は、その旨を明確に伝えましょう。
そうすれば、転職エージェントの方も求人を紹介するペースを緩めてくれたり、面接の練習や履歴書の作成などの次のステップにいきなり進まないように、あなたのペースに合わせたサポートをしてくれます。
【ステップ3】担当スタッフから求人を紹介される
面談後、担当スタッフがあなたに適した求人をいくつか紹介します。その中から興味のある求人を選び、応募します。
この段階で求人について不明な点があれば、迷わずに担当スタッフに質問してください。
担当スタッフは求人を提供している病院と日常的にコミュニケーションを取っており、ウェブ上では公開されていない病院の詳細情報を持っています。
【ステップ4】興味を持った求人に応募する
興味がある求人を見つけたら、その求人に応募します。
転職サイトのスタッフが応募手続きや面接の日程調整を代行しますので、安心してください。
【ステップ5】書類選考・面接
担当スタッフは、履歴書の添削や面接対策もサポートします。
自分では気づきにくい書類の書き方や面接での話し方の改善点などについて、プロの視点からアドバイスをもらえます。
【ステップ6】内定
選考を通過すれば、担当スタッフから内定の通知が届きます。
内定を受けたら、1週間程度で受け入れるかどうかの回答を担当スタッフに返すことが一般的です。
転職サイトを有効活用するための6つのポイント
この章では看護師の転職サイトを有効活用するために意識すべき6つのポイントを解説いたします。
まだ、転職すると決めておらず「とりあえず登録だけ」という人にとっても大事なポイントになりますのでぜひ参考にしてみてください。
最低でも2-3社の転職サイトを登録しておく
転職サイトは1社だけでなく必ず複数社登録しておきましょう。
【複数社登録するメリット】
- 自分に合ったキャリアコンサルタントを見つけられる
- 独占求人を網羅できる
それぞれ解説します。
メリット1 自分に合ったキャリアコンサルタントを見つけられる
繰り返しになりますが、転職サイトのサービスの質はキャリアコンサルタントの力量によってほぼすべてが決まるといっても過言ではありません。
キャリアコンサルタントはキャリア相談から内定後のサポートまで、すべてのプロセスにおいて転職者の伴走者となる存在のため、あなたに合うかどうかを見極めることは転職活動を成功させる上で重要なポイントになります。
転職活動の成功のためにも、以下の観点で厳しくチェックすることをおすすめいたします。
キャリアコンサルタントを見極めるポイント
- こちらの話を遮らずに親身になって話を聞いてくれるか
- 紹介してくれる求人が希望に合ったものか
- 自分が希望する転職先の分野に詳しいか
また、転職サイトに2-3社登録することで、複数のキャリアコンサルタントを比較検討できるので、相性のいい担当者と出会える確率が上がるでしょう。
メリット2 独占求人を網羅できる
転職サイトには、特定のサイトでしか扱っていない「独占求人」というものが存在しています。
この「独占求人」は転職サイトによって内容が異なるため、一つの転職サイトしか登録をしていないと、情報が得られる「独占求人」の数が少なくなってしまうため、始めから選択肢が狭まってしまいます。
そのため、転職サイトの登録の段階では一社に絞るのではなく、2-3社同時に登録することをおすすめします。
転職に対する自分の考えを整理しておく
転職サイトに登録する前に以下のポイントに沿って自分の考えを整理しておきましょう。
いざ、転職活動が始まると、多忙なスケジュールに追われ、じっくりと考えを整理する時間が取れない可能性があります。
また、自分の考えを整理しておくことで、キャリアコンサルタントとの初回面談の質が向上し、希望に合った求人を紹介してもらいやすくなります。
整理すべきポイント
- 転職の目的・理由
- なぜ転職したいのか?(年収up ワークライフバランスの実現 専門性を磨く等)
- 転職の必要性
- 現職では実現できないことなのか?
- 転職先に求める条件
- 年収・夜勤の有無・仕事内容・休暇のとりやすさ等
担当のコンサルタントと相性が合わない場合は迷わず担当を変える
担当のコンサルタントと相性が合わないと少しでも感じたら遠慮せずに担当変更の連絡をしましょう。
違和感を感じたまま転職活動を進めても、納得の行く転職活動を行うことは難しく、双方にとっていい結果になりません。
転職サイト側にとっても担当の変更は日ごろからよくある話なので、大した問題ではありません。
以下のメール文面案を参考に、担当者宛か転職サイトのお問い合わせフォームから連絡をすればすぐに対応してくれるはずです。
担当変更メール文面例
お世話になっております。
貴社の転職支援サービスを利用させていただいております〇〇と申します。
現在、〇〇様にご担当していただき、とても対応が丁寧でありがたく思っております。
しかし、〇〇様のご意見と私の考えに若干のずれを感じており、このまま転職活動を進めていくことに不安を感じております。
もちろん私から〇〇様にうまく自分の考えをお伝えすることができていないという点は重々承知ではございますが、もし可能であれば、他のコンサルタントの方と一度お話をさせていただけないでしょうか。
お手数おかけいたしますがどうぞよろしくお願いいたします。
職歴や経験に嘘をつかない
職歴や現職の年収に嘘をつくのは絶対にやめましょう。
キャリアコンサルタントや病院との面談を通して、ほぼ確実に嘘はバレます。
仮に嘘をついて内定を獲得できたとしても、内定後に嘘であったことが発覚すれば、最悪の場合内定取り消しにもなり得ます。
これまでの職歴や経験で負い目に感じていることがあれば、正直にキャリアコンサルタントとの面談の段階で正直に話しましょう。
病院にどのように伝えれば心証を悪くせずにポジティブに伝えることができるか?をプロの視点で一緒に考えてくれるはずです。
同じ求人に複数の転職サービスから応募しない
複数の転職サイトを利用している場合、同一の求人に同時に応募しないようにしましょう。
なぜなら、応募先の病院から担当に「他の転職サイトからも応募があります」と連絡がいってしまうからです。
担当のコンサルタントや病院の採用担当者に不信感を与えてしまい、場合によっては破談となってしまうケースもあるので注意してください。
応募する病院の口コミを調査する
応募を検討している病院の情報を自分で収集していることは大切です。
たとえば、以下のような口コミサイトで社風や年収水準、業務内容について口コミを確認することができます。
応募前に内容をざっと読んでおき、気になる点はキャリアコンサルタントや病院の採用担当者との面談で確認するようにしましょう。
※ただし、「口コミサイトにXXのように書いてあったのですが本当ですか?」といったような直接的な聞き方では心証を悪くしてしまう可能性があるため、口コミサイトはあくまで参考程度の気持ちで利用し、確認のための質問の仕方は失礼の内容に工夫することが重要です。
【看護師の職場口コミサイト】
まとめ
本記事では、看護師の転職について、転職サイトの利用方法や成功のためのコツを詳細に解説しました。
転職サイトの利用は、自分の希望条件をしっかりと伝え、情報収集や相談の場として使うことが重要です。
また、転職サイトに登録する際は最低でも2-3社を登録し、自分に合ったキャリアコンサルタントを見つけることが推奨されます。転職サイトの登録や活動を進めるにあたり、自分の転職の目的や理由、必要性、転職先に求める条件を整理しておくこと、職歴や経験に嘘をつかないこと、同じ求人に複数の転職サービスから応募しないこと、応募する病院の口コミを調査することが必要です。
これらを意識して、転職サイトを活用することで、あなたのキャリアアップのお役に立つことができれば幸いです。